宝物。


2年前の話。
遠距離ですれ違いも多くなっていた私達。
ある日、電話で大喧嘩をして、
遠距離なのに距離を置き始めました。
連絡も一切取らず、このまま終わっちゃうのかな
と思っていた矢先、久しぶりに会うことに。
どんな顔して会ったらいいのかも分からず
彼から別れ話をされるかもしれないと不安に
なりながら、彼のもとへ。

駅で待っていた彼は、顔を真っ赤にして
マスクをしてとてもキツそうだった。
「ちょっと体調崩しちゃって。
でもそんなこと言ったら会ってくれないでしょ。」
彼の必死さになんだか胸が苦しくなった。
その日は急いで彼の家に行って
看病して、ゆっくり休んでもらった。
その寝顔を見ていると、愛おしくて…
私はゆっくり抱きしめた。
「ちょっとこのままでいさせて。」
起きてしまった彼がささやく。
そのまま気づけばいっしょに寝ていた。

次の日、熱も下がり元気になった彼。
部屋の奥からごそごそと何かを取り出す。
「これ、やる」
渡されたのは小さい箱。
中身は…銀色に輝く指輪だった。
「ごめんね、安物で。」と照れ臭そうな彼。
目が点になっている私に話しかける。
「もう一回、やりなおそう。
今日は新しい俺らのはじまりの日。
この指輪は結婚の予約ね。笑
もっと働いて、
ちゃんと稼げる立派な大人になったら
もう一回プロポーズするから。
待ってて欲しい。」
別れ話をされると思っていたら
まさかの仮プロポーズ。
嬉し涙が止まらなかった。
この人とこの先も歩んでいこうと
心に決めた瞬間でした。
どんな高価な指輪より、どんなおしゃれな指輪より
ずっと素敵な指輪でした。
あのときの指輪は今でも私の大切な宝物。

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